興奮して鼻血を出すのは漫画と都市伝説だけかと思っている
by蛍鳥
こんにちは、蛍鳥です。
沈黙退散!
まさに悪霊レベル。
沈黙を極度に嫌うのも社交不安障害の一つになっているらしい。
へー、そうなんや~
…ってそんな単純じゃあない。
沈黙の時間って何であんなに長く感じるの?
耐えきれなくて脳内中から話題を絞りだす。
相手側に何としてでも話を振らなきゃ!
誰もが一度は思ったことがあるはず…しかしそんな焦って出てきた話題ほど中身が無いので高確率ですぐに再び沈黙になりやすい。
チーンと
沈黙中の空気はまさに絶望感一色。あ~…帰りたい…
なんつーの?もうどーでもいいや!って胸を張って堂々と開き直ってやりたいぜ…
助手席に乗ると発動する沈黙恐怖症で脳爆死寸前
失礼しまーす!
車の助手席に乗って仕事現場へ向かう。運転席には年配者の男性。
このお方に一体どんな話をすればいいんだろ?沈黙の状態が続きそうなことくらい余裕で目に浮かぶ…
一番危険な時は何と言っても信号待ちの時間だ。
両者共々フロントガラスを見つめたまま。動いたら負けっていう勝負が始まったかのように2人とも微動だにせず。

沈黙の恐怖発動!
脳内で空襲警報がウーウーウーウー鳴り響き、このまま一人でどこかに身を隠したい気分マシマシ。
あ、そう言えばこの(運転手の)人はラジオが嫌いなのか?
せめてもの救いがラジオだったわけですけど、俺の車じゃないから勝手につけることなんてできるわけがない。
って言うかいつも思うんだけどさ…
運転手だけに限らないのだけど、人ってこの沈黙状態の時に何を考えているのだろう?

同じこと思っているのかなあ?「沈黙が苦手だからコイツ話題を振れよ!」って。
けん制し合っているのだったらここは助手席である蛍鳥が話を振らないといけない…
…よな???
しかしどんな話題を…??? 沈黙が続けば続くほど話題なんてこれっぽっちも思い浮かばない。
焦れば焦るほど脳死状態加速…
話題を考えれば考えるほど浮かばない
この人(運転手)はどんな話題が好きなんだろ?
共通の話題と言えば「天気」が有名だよね?
…でもコレは危険だ。
天気の話題は一時の沈黙破りのワザであって、すぐに戦場に戻されてしまうことが見え見え。
俺が天気の話を1分続けられたら今日の脳細胞の人生が終わる。
車の窓の外を見ると…
ん? 道路を舗装している土木作業員の姿が…
…ダメだ…それを見ても何もヒントにならない。
「こんな炎天下の工事は熱中症に注意したいですね~」なんて言ったところで何も面白くもねえし、「そうだね」と0.5秒で終わる。
じゃあ男だったら女や酒の話題とかどうだ?

…いやいや…
仕事中にそんな話するな!って怒られるかもしれない。
しかもそんなに詳しくねえし…
沈黙状態を避けたいと思えば思うほど焦りが止まらん…
カンカンカンカン♪
しかもこんな時に限って踏切に捕まるだと!?
おい!もう早く着けよ!!
社交不安障害だって努力次第で沈黙を爆破できる?
これから行く現場の話題だったらどうよ?
これなら仕事の話と直結するしそもそも俺がほとんど知らない状態だから、話をする意味がありそうだ。
あと相手側の「知らない・分からない」答えが返ってくるとそこで話題が終了してしまうため、「答えられそうな簡単な質問」でいこう。
これで言葉のキャッチボールができるはず。
とにかくこの沈黙をぶっ壊す!

すいません、ちょっとお聞きしたいんですけどこれから行く現場について今のうちに把握しておこうと思うんですが…
ああ、着いたら話すよ
…なにーーーーっ!?!?!?
完全に予想外。このタイミングで凍った空気を作る魔法使うなんてメンタル強すぎるだろ!?
MP吸い取られただけじゃねえか。
落ち着け、沈黙の恐怖に比べたらまだマシ。



今日は暑くなりそうですね~…(あっ!?)
あ、ヤベ…
沈黙の打破したい気持ちが強すぎて禁止していた天気の話をしてしまった…
帽子持ってきたかい?



はい、あります、持ってきて良かった(おっ!?)
……



……
ーーーーーーーーー終了ーーーーーーーーー
……相手側から1回だけ言葉を返させることができたぜ…
その後も何度か沈黙を消し去ろうとテキトーな話題を振りましたが、大して話題が伸びず、瀕死の状態で現場に到着。
もう少しで屍になるところだった…
でも一応沈黙の打破は成功したんじゃない?
社交不安障害だろうが沈黙恐怖症だろうが何とかなる、うん!
帰りの車内ももっと良い調子で帰れればいいなあ。
…既に気が重い…
沈黙打破しても待っているのは悲しい現実
数日後…
(運転していた人から)聞いたんですけど「あいつ(蛍鳥)は全然黙らなくてうるさかったわー」って言ってましたよ
……
出ました…デマシタネ…
忖度一切なし。
まさにこれこそが現実!
しかもオブラート使わずにハッキリ言うな、コイツ…
大嫌いな沈黙をぶち壊そうと焦りながら話題探しに奮闘したことがアダになる過酷な現実
沈黙の恐ろしさって何だろう?と考えた時、
会話が無い状態の中で相手の目線が気になってしまうことが恐怖になると思うんですよ。
でも実はさ、
会話がない状態が続く事ではなく、焦って放出した話題が完全お門違いだった場合の方が地味に痛い…
経験上こんな感じ↓
- 運転手が眠くならない様に「何か話せ」と言う人
- 静かに運転することが好きな人
by蛍鳥
沈黙恐怖症だけじゃない。
そこにプラスして助手席恐怖症を獲得。見事にレベルアップしたわ!
沈黙に負け続けた結果、お陰様で誤爆も見事にできました…
結局何が正しいのだろう?


沈黙時、どうすれば良かったのだろう?
でもこんなの答えなんて無いんじゃない?強いて言えば相手によりますもんね。
そもそも「正しい・悪い」の土俵を作り上げる事が問題じゃない?
社交不安障害でなくても沈黙の時間が苦手な人なんてワンサカいます。
そういう人だって自ら話題を振ろうと努力しているもの。だからその時話題を振ってきてくれたら普通~に返してあげればいいだけ。
ただ沈黙だからと言って無暗に話題探しをすると待っているのは意外とドツボ。
話題を振ろうと焦れば焦るほど他愛もない話しか出てこないですもん。


自分から助手席ではなく後部座席に乗る度胸があれば無理に話すことなんて無いんだけどなあ。
(絶体ムリ…)
一つ悟りを開いた社交不安障害有段者。
克服までの道のりはまだまだ長そうです…
沈黙時にドーパミンがどくどく出る方法あるかなあ?
誰か…是非とも…



教えてください
ではまた!
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